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ぎっくり腰を繰り返す原因と再発予防法・慢性腰痛にならないために

 
多くの人が腰痛は経験したことがあると思いますが、その腰痛の始まりは「ぎっくり腰」がほとんどです。

魔女の一撃と例えられるぎっくり腰は医学用語では「急性腰痛」と言われ、強い痛みが特徴です。強い痛みで起きたり、立ったりするのにも時間がかかったり、中には寝込んで仕事や日常生活に支障をきたしてしまう人もいます。

そして、ぎっくり腰のもう一つの特徴が「癖になる」いわゆる何度も繰り返してしまうということです。半年〜1年に一度の間隔でぎっくり腰を繰り返してしまう人もいます。

今回はぎっくり腰を何度も繰り返してしまう原因や再発予防について記事にまとめてみました。

ぎっくり腰は何度も繰り返すと慢性的な腰痛になってしまいます。腰痛が慢性化する前にまず繰り返すぎっくり腰の改善や再発予防に取り組んでいきましょう。

目次

ぎっくり腰の原因とは?

ぎっくり腰の原因は様々ですが、普段日常生活ではしないようなことをした場合に起こることが多いです。

例えば、引っ越し作業で重たい荷物を持ったり、少し大きくなった子供を久々に抱っこしたりした時にも起こることがあります。

他には咳やくしゃみをした時に起こったり、朝起き上がる時になることもあります。

このように原因は様々なのですが、このぎっくり腰は実は誰でもなりうるのです。例えるならば風邪のようなものです。

なので、たとえ1度くらいぎっくり腰になっても不安に思う必要はありません。

ぎっくり腰はどれくらいで治るの?

ぎっくり腰はそのほとんどが数週間以内に回復すると言われています。具体的には6週間以内に90%の方が自然回復するとされています。

ここで驚くべきことは「自然」に回復するということです。
特別な対処をしなくとも痛みがない範囲、もしくは痛みが強くならない範囲で日常生活を続けておけば実はぎっくり腰は自然に回復するのです。

ぎっくり腰を繰り返す原因になる不適切な対応

通常数週間以内に自然回復するとされているぎっくり腰ですが、それがなぜ何度も繰り返してしまうのでしょうか?
その原因はぎっくり腰になった時に不適切な対応をしていたことかもしれません。

ここではよくやってしまいがちな3つの不適切な対応を紹介します。

アイシング

よくやってしまいがちな不適切な対応のナンバーワンがアイシングです。ぎっくり腰になった時に冷やすというのはよく言われることです。

確かにぎっくり腰になった時には体には小さな炎症が起こっています。炎症に対してはアイシングは効果的です。

ですが、足首を捻挫をした時のように内出血をしたり、パンパンに腫れるほど炎症は起こっていません。

その状態で腰にアイシングをすると小さな炎症を起こしている箇所以外の健康な筋肉まで冷やしてしまいます。

健康な筋肉を冷やすと血流が悪くなり次第に硬くなります。すると筋肉の働きが悪くなり回復を妨げてしまうのです。

安静にする

『腰痛になったらとりあえず安静にする。』一昔前はそのように指導されることが多かったです。

どうしても痛みが酷く身動きが取れない場合は仕方ないかもしれません。ですが、そのような場合でも3日以上の安静は推奨されていません。

現在のぎっくり腰になった後の適切な対処法は「痛みがない範囲、もしくは痛みが強くならない範囲で日常生活や仕事を継続すること」とされています。

痛みがあってもすぐにできる範囲で日常生活や仕事を再開することで不要な筋力や体力の低下を予防し、ぎっくり腰からも早く回復できます。

痛みが強いうちに整体や鍼などを受ける

ぎっくり腰になってから整骨院や整体院に駆け込む方も少なくありません。もちろんその効果がある場合もあり、強い痛みから解放されることもあるでしょう。

ですが、ぎっくり腰になった直後は体の中で小さな炎症が起こっています。その状態で腰に対して施術を行うのは逆に炎症を悪化させてしまう可能性があります。

どうしても日常生活や仕事で寝込むわけにはいかないという事情もあるかと思いますが、少なくともぎっくり腰になってから3日以内は整体などは受けずに「痛みがない範囲、もしくは痛みが強くならない範囲で日常生活や仕事を継続すること」だけをおすすめします。

そうしているうちに強い痛みも軽減しているケースがほとんどです。

ぎっくり腰の再発予防法

最後に繰り返すぎっくり腰の再発予防法を2つご紹介します。

ぎっくり腰に限らず腰痛になった時にはとにかく腰に負担をかけないように心がけると思います。

もちろんそれは大事なことなのですが、腰に負担をかけないことを長く続けていくと腰回りの筋肉が衰えたり、関節は硬くなっていきます。

なので、繰り返すぎっくり腰の再発予防には腰に負担をかけないようにしつつ、仮に腰に負担がかかっても耐えられる体を作っておくことがとても大事です。

腰に負担をかけない体の動かし方

腰は出来るだけ曲げたり反ったりせずに真っ直ぐしたままいろんな動きをすることが重要です。

よくぎっくり腰を起こしやすいのが「床にある重たいものを持ち上げる」動作です。

良くないパターンと良いパターンを紹介します。


<良くないパターン>
腰に負担をかけてしまう持ち上げ方は腰を曲げて持ち上げる動き方です。

この状態は腰が曲がっていることで腰の筋肉は伸ばされており、そこから腰に力を入れるので1番腰の筋肉に負担がかかる動き方です。



<良いパターン>
膝や股関節をしっかりと曲げて、逆に腰はしっかりと伸ばした状態で持ち上げる動き方です。

腰は伸ばしているので負担もかからず、かつ膝や股関節を曲げているので太ももやお尻の大きな筋肉を使って重たいものを持ち上げています。




腰に負担をかけないためには膝や股関節をしっかりと使うことが大事になります。

腰に負担がかかっても耐えられる体の作り方

ぎっくり腰をはじめとした腰痛になると体を安定させるインナーマッスルの働きが悪くなります。

インナーマッスルは多裂筋・腹横筋・横隔膜・骨盤底筋群の4つを合わせたもので、背骨を安定させたり、内臓を支えたりなどの役割があります。

腰痛になると4つのインナーマッスルのうち特に多裂筋の働きが悪くなります。

多裂筋は背骨にくっついている小さな筋肉なので、この筋肉の働きが悪くなると腰がグラグラと不安定になります。

腰が不安定になると腰回りの筋肉や関節により負担をかけるので腰痛になりやすいのです。

繰り返すぎっくり腰から慢性的な腰痛になってしまうほとんどの人がこの多裂筋をはじめとしたインナーマッスルが衰えています。

では、このインナーマッスルの働きを良くするために何をすれば良いのか?

それは『体幹トレーニング』です。

体幹トレーニングでインナーマッスルを鍛えることによって繰り返すぎっくり腰や慢性的な腰痛の予防に繋がります。

具体的な『体幹トレーニング』のやり方についてはこちらの記事をご覧ください。

▼ ▼ ▼

おわりに

今回は繰り返すぎっくり腰の原因や再発予防法についてご紹介しました。

もしかすると今まで当たり前にやっていた対処法がまさか繰り返すぎっくり腰の原因になっていたなんて驚いたかもしれません。

この記事を通してぎっくり腰を繰り返す原因を知って、ぎっくり腰の再発予防に取り組んでいきましょう。

ぎっくり腰の再発予防に取り組むことは、慢性腰痛の予防になります。

あなたが繰り返すぎっくり腰から解放されて、ぎっくり腰になる不安がない生活ができることを願っています。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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